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2006.10.04 (Wed)

本屋な日

歳を重ねるごとに大抵の人は知識を希求していくものだけれど、僕の場合も例外なく、ここ数年、特に本を愛するようになった。
昔はよく一人でゲームセンターに行って格闘ゲームに興じたりもしたけれど、今じゃあ考えられない。

とにかく、どんな本が欲しいって訳じゃなく、ふと数週間ごとに行きたくなる。
という訳で、今日は久しぶりの本屋の日
今日は昼過ぎに近鉄プラッツ内の朝堂書店へ。で、結局、家に帰ってきたのが20時過ぎ。
なんとまあ、6時間近くも本屋にいた計算。

6時間も何を読んでいたかっていうと、全部、太平洋戦争の関連書籍。
ブログ内でも度々触れてきたと思うのだけれど、僕は戦争から多くのものを学んだし、沢山のものを吸収してきた。
おそらく、僕の部屋に乱雑に積み重ねられてる書籍の中で、音楽関係に次いで多いんじゃないかな。

何故、あんな無残で不条理な戦争に突き進んでいったのか?
何故、それを止めることができなかったのか?
何故、三百万を超える人が死ななければならなかったのか?

そして何より、玉砕・特攻していったあまたの若者が、果たしてどのような思いを抱いて、敵に突っ込んでいったのか。
そういった想いを抱く度に、僕は彼らのことが知りたくなる。
彼らが遺したかった言葉、想いを、戦後に生きる僕らがしっかりと受け止め、色褪せないように保存し伝えていかなければならないっていう強い信念に突き動かされる。

玉砕というのは、敵に包囲され逃げ場を失った兵隊が、降伏を拒み、意識的に敵の銃弾、砲弾に身をさらすことで、主に東南アジアの島々で起こったのね。
日本軍てのはちょっと特殊な軍隊で、何がってまず降伏を固く禁じてた。
生きて辱めを受けずっていう日本古来からの侍魂をそのまま踏襲した軍隊。だから追い詰められたら死ぬしかなかった。
本人の意思とは無関係にね。

「総攻撃に参加できない重病者には、現在の我々の状況を知らせ、将来を語り、各部隊長の面前で自決させるよう指示されたが、各部隊長は自決を口にしないことをあらかじめ申し合わせ、負傷者を枕元に見舞い、一日も早く全快するように述べて手榴弾を一個ずつ渡した。重傷者は手榴弾を受け取り、急に何かを思い出したごとく、今にも消えようとする小さなローソクの光の中に、両頬を伝ってとめどなく湧き出る涙と、ただうちうなずく顔に決心の色が濃く浮かんでいた。」
(戦史叢書「中部太平洋陸軍作戦」<2>より)

「私と共に山際を進む者約千名。小銃を持たぬ兵もいる。この突撃は、はじめからその効果を期待しない突撃だ。世によく”万歳突撃”というが、そんな浅薄な意味のものではない。アメリカ側では”狂気”だというが、むしろその方が近い。しかし、病的な狂気ではない。十分に己をコントロールして、誰からも強いられたものではない。「狂気のごとく見える本心」からの行動である。したがって突撃前の姿勢も大きい。敵との距離が一万五千メートルにせまっても誰も伏せはしない。アメリカ側でも、この戦闘の基本動作以前の突撃に面食らったのか、たちまち今までの静寂を破って赤、白、緑の曳光弾とともに機関銃を雨あられと撃ち込んできた。」
(平櫛孝「第四十三師団サイパン玉砕記」)より

こうして生還の見込みのない突撃で死んでいった人が、今、手元にある資料でざっとまとめて次の通り。

アッツ島 約2,600人(ほぼ全員戦死)
マキン・タワラ環礁 約5,000人(ほぼ全員戦死)
クェゼリン環礁 約5,000人(ほぼ全員戦死)
サイパン島 約43,000人のうち41,000人強戦死。
グアム島 19,627人のうち18,376人戦死。
テニアン島 約8,000人のうちアメリカ軍上陸の際の戦闘で約5,000人が戦死。
       残存兵はゲリラ戦を展開。戦後収容されたのは僅かに61人。
ビアク島 約13,000人のうち約12,500人が戦死。
ペリリュー島 約6,500人のうち約6,450人が戦死。
アンガウル島 約1,200人のうち約1,150人が戦死。
硫黄島 約2,1000人のうち約20,000人が戦死。
拉孟 約1,200人(ほぼ全員戦死)
騰越 約2,000人(ほぼ全員戦死)

集計すると、玉砕による戦没者だけで、約117,800人。
つまり12万人もの人が、手榴弾を抱え自決したり、敵弾の中に突撃していったことになる。
ちょっと言葉が見つからない。
でも見つからないけど、見つけなきゃならないし、伝えなきゃならない。
戦史を紐解いて彼らの想いを知れば知るほど、僕は彼らに強く背中を押されているような気がする。

てなことを6時間ずーっと考えながら本屋さんで過ごした一日でした。
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